かかりつけ医として

循環器内科とかかりつけ医

循環器内科とかかりつけ医日本人の死因では、がん・心疾患・脳血管疾患の3大疾患が長年上位を占めています。そして、治療を受けている疾患で最も患者数が多いのは高血圧症です。心疾患・脳血管疾患といった循環器系疾患の発症や進行には高血圧が大きくかかわっています。また、高血圧症と同じ生活習慣病である糖尿病・脂質異常症(高脂血症)・高尿酸血症(痛風)も、心疾患・脳血管疾患の発症や進行に大きく関与します。生活習慣病は動脈硬化を進行させるため、循環器系疾患の主な危険因子なのです。
生活習慣病は、一定期間治療したら治るというものではなく、適切な治療を続けながらいい状態にコントロールする必要があります。ちょっとした変化に気付きやすい「かかりつけ医」がいれば、ライフスタイルなどを理解した上で効果的な予防につなげられます。当院では、循環器内科を専門に長く研鑽を積んできた院長が、「かかりつけ医」として心疾患・脳血管疾患予防につながる生活習慣病の治療を行っています。

症状がないからこそ、治療が重要

高血圧症・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)・高尿酸血症(痛風)といった生活習慣病は、ほとんど自覚症状がないまま進行します。自覚症状のない生活習慣病の治療が重要なのは、放置していると動脈硬化が進行して心筋梗塞・脳出血などの心疾患・脳血管疾患をはじめとしたさまざまな疾患になる可能性が高いからです。
生活習慣病は、食べ過ぎや塩分・脂肪分の過剰摂取、運動不足といった日常の不摂生が積み重なり、そこに体質などが影響して発症するとされています。治療では、まず食事や運動などの生活習慣の改善を行い、それで不十分な場合には薬物療法を行います。生活習慣の改善ではあまり効果が現れなかった場合も、適切な薬物療法でほとんどの場合は数値が改善します。ただし、生活習慣病の治療は数値が改善したからそれで終了となるわけではありません。その改善した数値を保つことが、心疾患・脳血管疾患の発症や進行の予防には不可欠です。そして、数値が改善しても、進行してしまっても自覚症状に乏しいからこそ、継続的な経過を把握して患者様の心情に寄り添った治療ができる「かかりつけ医」の存在が役立つのです。

健康を長く保つために必要な薬を

生活習慣病は世界的にも患者数が多く研究が進んでいますから、同じ疾患の治療薬でも効果の違うものがありますし、同じ種類の薬でも副作用や効果の出方が異なるものもあります。雑談もできるような「かかりつけ医」は、服用していて少しでも気になることがあれば相談して、より適切な薬に変更することも簡単にできます。副作用を気にして服薬を止めてしまって生活習慣の改善だけでは動脈硬化の進行が抑えられなくなってしまうのは、とても残念なことです。長く健康な状態を保って動脈硬化を進行させないためには、適切な服薬を続けて数値をしっかりコントロールし続けることが大切です。日常的に受診できる「かかりつけ医」は二人三脚で患者様といっしょに歩いて行ける存在ですから、患者様とじっくり相談して治療方針を決めるため必要不可欠な薬だけに絞った有効な処方ができるのです。

まずはご自宅でも血圧の計測を

まずはご自宅でも血圧の計測を生活習慣病の治療は、進行度、年齢、他の疾患の有無、家族歴などによって大きく変わります。リスクが低ければ生活習慣の改善をしながらその効果を確認して、薬は使わずに経過を観察することも可能です。なお、血圧は緊張などでも変動するため、診療時には高いけれどご自宅では低いという方が少なくありません。血圧が高い状態が続くのが高血圧症ですから、ご自宅で毎日、決まった時間に血圧を測って記録することをおすすめしています。血圧は、運動直後には高めですが、少し時間が経つといつもより低くなるなど変動が大きいため、こまめに血圧を測って記録しておけば、生活習慣の改善効果も実感しやすく、ご自分にとって効果の高い改善方法を見つける助けにもなります。

気軽に相談できる「かかりつけ医」がいる重要性

すでに動脈硬化が進行している場合や、合併症の心疾患や脳血管疾患、腎疾患などがある場合にはすぐに適切な薬物療法が必要です。また、状態によって厳密なコントロールが必要になる場合もあります。合併症が重篤な場合には大学病院や基幹病院などの高度医療機関での治療が不可欠になります。状態が落ち着いてからもそのまま高度医療機関に通院される方が多いのですが、連携治療可能な「かかりつけ医」への通院に切り替えることでよりきめ細かい問診や丁寧な診療を受けることができますし、通院もはるかに楽になります。また、風邪や胃腸炎などの症状がある場合も大きな病院では違う診療科を別に受診して診療してもらう必要がありますが、「かかりつけ医」では幅広い診療を行っているので1回の受診でこうした症状にも適切に対応できます。
当院の院長は循環器内科を専門に長く研鑽を積んできておりますので、入院などの必要性を見極めて適切なタイミングで専門の高度医療機関をご紹介しています。ご紹介した病院と当院は連携治療を行っていますので、状態が落ち着いた後の治療を当院で続け、必要がある時には高度医療機関の診療を受けることが可能です。患者様にとっても通院のご負担が減りますし、きめ細かいフォローとサポートが可能ですから適切な治療を続けることができます。

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